12/21(土) 晴れ
今回、海老名FCジュニアユースは、
『第25回海老名市中学生サッカー招待大会』
に招待され、大会に参加させて頂きました。
前にも話しましたが、2006年まで海老名市の中体連(柏中・有中)で約10年間外部コーチを務めていたので、顧問の方たちから声が掛かりました。
本当にありがとうございます。
さて、海老名FCは予選Cグループに入り、今泉中・鵜野森中と対戦する事になりました。
大会初戦は、今泉中。
今泉中に在学している選手は気合満々でしたね。
今大会テーマに挙げた事は、『原点回帰』
サッカーの楽しみ方や、オンやオフの時の1対1の考え方など。
選手たちはこの約9ヶ月間、年上との試合でも勝てるようにと練習に励んで来ました。
でも、大事なところが抜けているかな?
と、感じたんですね。
彼らは、試合に勝とうと頑張るんですけど、具体的に何を頑張らなければならないのかが分かっていない。
だから、コーチが、
「楽しんで来いよ」と、言っても何を楽しむか分かっていないようでした。
「これじゃ、つまらない訳だ・・・。」
と、思ったので原点回帰を促しました。
しかし、まだ分かっていないようでしたね。
目先の勝負に必死になって、ミーティングで話している内容や、練習で取り組んでいる事が試合になると吹っ飛んでしまうんです。
「勝たなきゃダメだ!!」
彼らにこう思わせた、自分の責任ですね・・・。
彼らはまだ、全力を出し切れていない。
多分それは、自分の責任です。
時間は掛かるかもしれませんが、彼らには1人1人本質を問いかけて行きたいですね。
海老名FCの選手は、本当に“超”が付くくらい真面目です。
だから、物の見方も真っ直ぐな方向からしか見ない。
例えば、この前選手たちにこんな話をしました。
みんなは、東大出身の大人と中卒の大人をどう感じる?
選手:『東大はエリート・頭が良い・お金持ち。』
じゃあ、中卒の大人はどう?
選手:『さっきの反対。』
本当にそうかな?
例えば、横にある北部体育館の設計を君たちが言う、いわゆるエリートの人たちが設計したとしよう。
それは中卒には真似出来ないのかもしれない。
スゴイよね。
でも、現場で汗水たらして一生懸命現物を造ったのは誰?
選手:『工事現場の人たち』
じゃあ、どっちが偉いの?
図面を書けても、現物に出来なければ空想と同じじゃない?
選手:『どっちも偉いかな・・・。』
ちょっと極端な話ですが、彼らには物の見方をいろんな角度から見られる人間になって欲しいと思っています。
同じものでも見方を変えれば色んなものが見えて来る。
原点回帰の中で、それを伝えたかった。
例えば、今の彼らは失点すると、もっとディフェンスをしっかりやらなければと考えます。
でも、そもそもボールを奪われなければディフェンスなんてする必要は無い。
だとしたら、もっとボールを大切にする方法を考えても良い訳です。
どう考えるかなんです。
海老名FCの方針としては、後者を選択しているんですけどね。。。
試合はと言うと、コーナーから先制され苦しい展開。
しかし、この試合は諦めない選手が多かったかな。
いつもなら、年上に先制されるとダメなんですけどね。
後半終了間際に同点に追いつきます。
崩し方も良かったし、シュートも狙い通り。
これを続けられれば、勝てない事も無いんですけどね。
続けられないのが、現状ですね。
何とか初戦は同点で終了。
まだしっくり来ないですね。
『もっと出来るはず!』と、期待しちゃうことが彼らを苦しめているのかな?
この大会前、雨でグランドが使用出来ず練習が出来ませんでした。
試合後、
『あの2日間、チームとしての練習は無かったけど、君たちは自分で出来る努力として何をして来た?』
福士コーチの質問に対して、無言の選手たちが印象的でしたね。。。
彼らはまだ本気になっていない。